『ザテレビジョン臨時増刊エイリアン2』（角川書店）より

エイリアン2は、2ヶ月前ぐらいに、完全版をＢＳで放送してたような。
部屋を片付けてたらこのムックが出てきた。昭和61年9月15日発行。
このシリーズで一番思い入れがある作品だ。
トリビアっぽい豆知識を抜き出しておく。


「ニュートの両親で採掘業者のラス・ジョーダンと妻のアンが、かつてダラス船長らが発見した太古の宇宙船を発見する。彼らは宇宙船に入り、悲劇が始まった。宇宙船に入るように命令したのは会社のバークで、惨劇は再び会社の人間の企みによって起きたのだ。ジョーダン一家（ニュートには兄がいる）と技術者たちの採掘作業やフェイスハガーに襲われるシーンなどが撮影されていたが、これらは完成プリントではカットされてしまった。」

ニュートの両親の探索とフェイスハガーのシーンがすごく観たいんですが。

H.R.GIGERについて。
エイリアンの図案は、もともとお蔵入りになった映画『デューン』のためのものだった。『デューン』は後にデビッドリンチによって映画化されている。
そのデザインが『エイリアン』で採用された。
H.R.GIGERは『エイリアン2』には参加してなく、エイリアンのデザインはキャメロンやスタッフによるもの。

ビショップ役のランス・ヘンリクセンは、瞳孔が二重に見える特殊なコンタクトレンズを1000ドルも出して作ってもらったが、実際に映画では使わなかった。

当初、『エイリアン』の主役は男性だったが、後に女性に変更された。

（『エイリアン』の役者の演技に対して）スピルバーグ監督は、「素晴らしいスペシャルエフェクトを忘れてしまうくらい、みんなの演技がリアルだった」とシガーニィーウィーバーに語った。

『エイリアン2』にシガーニィーウィーバーが合流したのは、撮影開始から3週間後のことである。他の映画の仕事があったため。

軍人役の中で、軍隊経験のあるのは2人だけだった。2週間の肉体的訓練や射撃訓練などを行った。

撮影コンセプトは、主観的なものにして、リアリティーを出すようにした。

ブレードランナーやターンエーガンダムをデザインしたシド・ミードも参加している。主に武器デザインを担当した。

「エイリアンのぬいぐるみは中に入るとほとんど自由に動けず、ただ立っているだけでせいいっぱいになってしまう。とても映画の中のように自由に走りまわったりできやしない。そこで我々は一番簡単な方法としてはカメラの位置を動かすことでエイリアンが身軽に動いているように見せることにした。しかし、これだと限界があるので、たくさんの人形を使った。エイリアンが走ったり、海兵隊に銃で殺されるシーンはこのミニチュア・エイリアンが活躍したんだ」

エイリアンクイーンの足は14本。

フェイス・ハガー　　顔にひっついて卵を植えつける幼虫
チェスト・バスター　腹を破って出てくるミニエイリアン
ビッグ・チャップ　成長したエイリアン